今回は9月に国内発売されたSteelseriesのワイヤレス60%キーボード『Steelseries Apex Pro Mini Wireless』の日本語配列を購入したので、製品仕様や使用感などを書き綴っていきます。
ちなみに先日遊びに行った東京ゲームショウのSteelseriesブースにて10%オフのクーポンコードを貰うことができたので36000円くらいで購入することができました。
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↓Youtubeで本製品の開封&レビュー動画をアップしていますので是非ご覧ください
INDEX
スペック
サイズ Size |
60% | キー配列 Layout |
JIS/日本語配列 ※1 |
本体重量 Weight |
公称 543g 実測 547g |
寸法 Dimensions |
W:293mm D:103mm H:40.3mm |
キースイッチ Switch |
OmniPoint2.0 メカニカルスイッチ |
キーキャップ Keycap |
Double-shot PBT |
キープレス Keypress |
1億回 | 作動点 Actuation Point |
0.2mm~3.8mm(調整可能) |
ホットスワップ Hot-swap |
未対応 | バックライト Backlit |
RGB |
プロセッサー Processor |
32ビットARM | オンボード プロファイル数 Number On-Board Profiles |
5つ |
バッテリー寿命 Battery Life |
2.4GHz Wireless 30時間 Bluetooth(デフォルト照明) 40時間 |
接続 Connection |
2.4GHz 無線接続 Bluetooth接続 有線接続(USB Type-C) |
ケーブル Cable |
約2.3m(着脱可能) | カラー Color |
Black |
本体価格 Price |
39,180円 | - | - |
※1 日本語配列以外は記事作成時点で国内未発売
開封/内容物
開封
外箱は60パーセントキーボードにしては少し大きめで、オレンジと灰色を基調としたデザインです。
内容物
- キーボード本体
- 接続ケーブル(キーボード側:USB Type-C、PC側:USB Type-A)
- USB Type-C ワイヤレスドングル
- ワイヤレス延長ケーブルアダプター
- キーキャッププラー
- 製品情報ガイド
外観/機能
Apex Pro TKLとサイズ比較
Steelseries Apex Pro TKLよりも横幅が62.44mm、奥行が36.26mm、高さが0.14mm小さく、227gほど重くなっています。
ケース
ケースはプラスチックです。アルミニウム合金フレームの『Apex Pro / Apex Pro TKL』に比べると安っぽい印象が否めません。
ケースとプレートに隙間があるためごみが入りやすくなっています。分解が難しいので掃除が大変そう。。
底面にはチルトスタンドと滑り止めが付いています。チルトスタンドは2段階式で平置き含め3段階の高さ調節が可能です。
キーボード背面向かって右側には2.4GHz/Bluetooth接続切替スイッチとUSB Type-C ポートが搭載されています。
キーキャップ
2層成型のPBTキーキャップです。『Apex Pro / Apex Pro TKL』はテカりが出やすいABSキーキャップだったので、PBTに変更されたのは好ポイント。
キートップはザラつきのある質感で指が滑りにくくなっていますが、手垢汚れが目立ちやすいです。『Apex Pro / Apex Pro TKL』のキーキャップよりも面積が狭くなっているため、若干ですが意図しないキーに指が触れにくくなっています。文字部分はLEDを透過し光ります。
キースイッチ
『OmniPoint2.0 メカニカルスイッチ』が採用されています。『Apex Pro / Apex Pro TKL』ではOmniPointスイッチが搭載されていないキーがありましたが、本製品ではすべてのキーにOmniPointスイッチが搭載されています。
Apex Pro Mini Wireless | Apex Pro / Apex Pro TKL | |
スイッチ / Switch | OmniPoint 2.0 メカニカルスイッチ | OmniPoint 1.0 メカニカルスイッチ |
タイプ / Type | Linear(リニア) | Linear(リニア) |
荷重 / Operating Force | - | 45cN |
作動点 / Actuation Point | 0.2mm~3.8mm 0.1mm単位で調整可能 |
0.4mm~3.6mm 10段階調整可能 |
レスポンス / Response Time | 約0.47ms ※1 | 0.7ms |
ハウジング / Housing | クリアハウジング | クリアハウジング |
耐久性 / Mechanical Life | 1億回(100million) | 1億回(100million) |
※1 OmniPoint 1.0 より速度が33%UP
作動点をデフォルトの1.8mmから最短の0.2mmに変更して使用してみましたが、そこまで敏感ではない私でも速度の向上を体感することができました。ただ『Apex Pro / Apex Pro TKL』の最短0.4mmと比較すると違いはほとんどわかりませんでした。
速度向上の反面、他のキーに少し指が触れただけでキーが反応してしまうことがあるため、最短設定での使用は注意が必要です。文章などのタイピングでは作動点を浅くしすぎると意図しない入力が起こりやすくなるので、ゲーム時は浅く、その他の作業時は深めに設定するなどして使い分けするとよいかと思います。
作動点はキーごとに設定が可能です。1つのキーに2つの作動点を設定することができ、それぞれにキー入力を割り当てることができます。これにより1回のキーの押し込みで2つのアクションを実行することができます。
例:キーを軽く押したときは前に歩き、同じキーをそこからさらに深く押すと走るなど
一見便利な機能ですが実際にゲームで使いこなすのはかなり難しく慣れが必要です。私は使いこなせなかったのであきらめました。。
※ためしに英字キーA(作動点1.8mm)のデュアルアクチュエーション(作動点3.2mm)に英字Bを設定しキーを押すとabaと入力されました。
「作動点1.8mm通過でa入力 ⇒ 作動点3.2mm通過でb入力 ⇒ 底打ち ⇒ 戻り作動点3.2mm通過でb入力リセット、a入力 ⇒ 戻り作動点1.8mm通過でa入力リセット」となっているよう。
ケーブル
編み込みケーブルで長さは約2.3m。USB端子はキーボード側がUSB Type-C、PC側がUSB Type-Aです。『Apex Pro / Apex Pro TKL』のケーブルよりだいぶ細くなり取り回ししやすくなっています。
接続方法
・USB有線接続
有線接続すると充電状態になりESCキーが緑色に光ります。充電中は点滅、充電完了は点灯。
・2.4GHz無線接続
遅延や通信の不安定さは全く感じませんでした。ゲームでも十分使用できると思います。
ただバッテリー持続時間が30時間と短くバッテリー持ちも悪いような気がします。
・Bluetooth接続
Bluetoothなので仕方ないですがわずかに遅延を感じます。ゲームに不向き。
打鍵感/打鍵音/キー配置
打鍵感
ストロークは非常にスムーズで『Apex Pro / Apex Pro TKL』と同程度かわずかに重い印象です。底打ちは硬めでキーのグラつきは少ないです。スタビライザーのキーもスムーズでカチャつきは特に感じません。
打鍵音
低めの打鍵音です。キーが戻った時の音が大きいので全体的に少しうるさく感じるかもしれません。『Apex Pro / Apex Pro TKL』では金属の反響音がしていましたが、本製品ではだいぶ小さくなっています。
Steelseries Apex Pro Mini Wireless - OmniPoint 2.0 メカニカルスイッチ
Steelseries Apex Pro TKL - OmniPoint 1.0 メカニカルスイッチ
キー配置
FNキー(Steelseriesロゴのキー)が右寄りに配置されているのでキーによっては押しにくさを感じるかもしれません。
その他
ライティング
キーごとのライティング設定が可能です。設定パターンは以下↓
・アクティブレイヤー(プリセット7パターン、カスタム3パターン)
・リアクティブレイヤー 3パターン
・アイドルレイヤー(プリセット7パターン、カスタム3パターン)
『Apex Pro / Apex Pro TKL』よりも光り方は控えめです。明るく光らせるのが好きな人は物足りなさを感じるかも。
ソフトウェア『Steelseries GG』 のライティング設定について、日本語配列だと以下の問題があるのでライティングにこだわる方は注意が必要です。
・下記の消灯しているキーへの個別ライティング設定ができない
・無線接続時に全体ライティングを変更しても下記の消灯しているキーに変更が反映されないことがある
・ソフトウェアを再起動、キーボードを再接続すると下記の消灯しているキーのライティングがリセットされる
ソフトウェア
キーボードの各種設定は専用ソフトウェア 『Steelseries GG』 でおこないます。
キーバインド/アクチュエーション/デュアルバインド/デュアルアクチュエーション/メタバインド/ライティング等の設定が可能です。
※キーバインドでFNキーに別のキーを割り当ててみましたが設定が反映されず使用できませんでした。FNキーはキー割り当て不可っぽい?
ライティング設定だけがなぜか別画面なので使いにくいです。
まとめ
GOODポイント
- コンパクトサイズで2.4GHz無線/Bluetooth接続ができる
- キーごとに作動点(アクチュエーションポイント)を設定できる
- 1つのキーに2つの作動点(アクチュエーションポイント)を設定でき、それぞれにキー割り当てが可能
- キーキャップがABSからPBTに変更された
- キーのグラつきが少ない
- 打鍵時の金属の反響音が小さい
BADポイント
- ケースがプラスチックで見た目が少し安っぽい
- ケースとプレートの間に隙間がありゴミが入りやすい
- 打鍵音が大きめで少しうるさい
- ライティングの個別設定ができないキーがある(日本語配列のみ)
- ライティングがうまく反映されないまたはリセットされるキーがある(日本語配列のみ)
- ソフトウェアがライティングだけ別画面で使いづらい
- 4万円弱と価格が高い。機能・性能は良いけど見た目や打鍵感が価格のわりにイマイチ
- 国内発売が日本語配列のみ、英語配列が無い
所感
高機能・高性能なキーボードですが価格を考えると全体的に欠点が多くイマイチな印象です。サイズにこだわらなければ15000円ほど安い『Apex Pro / Apex Pro TKL』を買うか、今後国内発売されるであろう2023年バージョンの『Apex Pro / Apex Pro TKL』を待つかした方がいいのかなと感じました。
国内発売していませんが『Wooting 60HE』といった性能面で本製品を上回るキーボードも存在するので、購入を検討されている方は一度そちらもチェックしてみるとよいかと思います。
リンク
Steelseries公式ページ
開封&レビュー動画