今回は2022年8月にVAXEEから発売されたテンキーレスキーボード『Ducky One 3 Matcha - VAXEE Version』の銀軸を購入したので、製品の使用感などを書き綴っていきます。
↓『Ducky One 3 Matcha - VAXEE Version』の開封動画はコチラ
INDEX
スペック
サイズ Size |
テンキーレス | キー配列 Layout |
ANSI/US配列 |
本体重量 Weight |
908g | 寸法 Dimensions |
W:370mm D:140mm H:40mm |
キースイッチ Switch |
Cherry MX Switch | キーキャップ Keycap |
PBT 5面熱昇華 |
ホットスワップ Hot-swap |
対応 | ロールオーバー Rollover |
N-Key or 6-Key Rollover ※1 |
バックライト Backlit |
無し | 接続 Connection |
USB Type-C |
カラー Color |
Daybreak Matcha Fuji |
本体価格 Price |
銀軸 18,300円 静音赤軸 19,000円 |
※1 切り替え可能
開封/内容物
開封
外箱はDuckyキーボードの箱で右上にVAXEEのステッカーが貼ってあります。
内容物
- キーボード本体
- キーキャッププラー
- キースイッチプラー
- キーキャップ
- 接続ケーブル(キーボード側:USB Type-C、PC側:USB Type-A)
- ステッカー
- 簡易ガイド
外観
Ducky One 3 Miniとサイズ比較
Ducky One 3 Miniよりも横幅が60mm、奥行が30mm大きく、315gほど重くなっています。
ケース
プラスチックケースで色はフレーム部分がアイボリー、サイドと底面は薄緑色です。
背面にはロゴと製品名が印字されています。
キーキャップ
PBT素材で5面熱昇華印字が施されており、表面はサラサラとした触り心地の良い質感です。『VAXEE PA Mousepad OUTSET』をイメージしたデザインで、薄いグレー ⇒ 濃いグレーのグラデーションになっています。
デフォルトキーキャップがCherry Profileなのに対し、付属キーキャップはOEM Profileなので付属キーキャップを付けると周りのCherry Profileのキーと高さが合わなくなります。(OEM Profileの方が若干高い)
チルトスタンド
チルトスタンドは2段階式で、平置き含め3パターンの高さ調整が可能です。
ケーブル
編み込みケーブルで太さ・硬さともにOne 3 Miniのケーブルと変わりません。長さは約1.8m。フレームの色に合わせてケーブルもアイボリーカラーです。
キーボードの底面にはケーブル配線用の溝があり、両サイドからケーブルを出すことができます。
打鍵感/打鍵音
打鍵感
キーのグラつきが小さく底打ちは柔らかめ。キーキャップがCherry Profileのためキートップが低くタイピングしやすい印象です。スタビライザーのキーはカチャつきが無くスッキリした押し心地です。
打鍵音
底打ち音は小さく低めで金属の反響音はあまりしません。ルブすることでより低くソリッドな音になります。静音軸ではありませんが十分に静かな印象です。
↓打鍵音聴き比べ
1. One 3 Matcha - VAXEE Version - Cherry MX Silver Switch - ルブなし(No-Lube)
2. One 3 Matcha - VAXEE Version - Cherry MX Silver Switch - ルブあり(Lubed)
キースイッチ/スタビライザー/PCB/ルブ
キースイッチ
キースイッチは『Cherry MX Speed Silver Switch』
タイプ / Type | Linear(リニア) |
押下圧 / Operating Force | 45cN |
トータルトラベル / Total travel | 3.4mm |
プレトラベル / Pre-travel | 1.2mm |
ルブ / Lube | No-lubed(ルブなし) |
スタビライザー
マウント方式はプレートマウント、スタビライザーはわずかにルブされています。
PCB
ホットスワップに対応しているためキースイッチの交換が可能で、5pin/3pin両方に対応しています。
ルブ
キースイッチはファクトリールブされていないので、ルブすると打鍵感・打鍵音が向上します。
スタビライザーもルブし直したいところですが、ケース/プレート/PCBの分解が難しいので断念しました。。One 3 Miniは分解が簡単でしたが、テンキーレスは分解が難しくなっています。
ソフトウェア
専用ソフトウェアはありません。設定はキーボードでおこないます。
機能
キー構成
下記の2つのレイヤーで構成されています。
- 通常レイヤー(Standard Layer)
- Fnレイヤー(Fn Layer)
※詳細な内容は下記のPDFマニュアルを参照してください。
Nキーロールオーバー
複数のキーを同時に押した場合、 押された順序がすべて正しく認識される機能
キーボード裏のDIPスイッチでNキーロールオーバーと6キーロールオーバーの切替が可能
アンチゴースティング機能
複数のキーを同時に押した場合、意図しない誤入力の発生を防ぐ機能
ライティング
インジケータのみ光ります。LEDライティングはありません。(ただし、Ducky One 3 DaybreakはRGB対応です)
インジケータ |
押下キー | 機能 |
C | CapsLk | Capslock ON/OFF |
S | ScrLk | ScrollLock ON/OFF |
M | Fn + Alt + NumLk | Mouse Mode ON/OFF |
DIPスイッチ
キーボード裏のDIPスイッチで下記の設定切替が可能です。
スイッチ | 機能 |
DIP1 | Windowsキーロックのオンオフ |
DIP2 | N-Key Rollover / 6-Key Rolloverの切替 |
DIP3 | Vender IDの設定切替 |
DIP4 | Right Windows Key → Menu Key 設定切替のオンオフ |
まとめ
GOODポイント
- ホットスワップ対応でキースイッチ交換・ルブが簡単にできる
- 打鍵感がソフトで打鍵音が静か(ルブすればなお良し)
- キーキャップがCherry Profileで高さが低めなのでタイピングしやすい
- 底面の配線用の溝によりケーブルを出す位置を調整できる
- VAXEE PA Mousepadと見た目を合わせることができる
BADポイント
- ケース/プレート/PCBの分解が難しいのでスタビライザーのルブや静音化がやりづらい
- デフォルトと付属のキーキャップでプロファイルが異なるのでキートップの高さが変わって凸凹する
所感
打鍵感・打鍵音ともに良く、大きな不満点のないキーボードです。見た目買いも十分にありだと思います。VAXEE PA Mousepad OUTSETを所持している方に特におススメ!
リンク
VAXEE公式ページ
開封動画