Duckyの大人気60%メカニカルキーボード『Ducky One 2 Mini』の新モデル『Ducky One 3 Mini Daybreak』を購入したので、前モデルと比較しつつ製品の使用感などを書き綴っていきます。

↓Youtubeで本製品の開封&レビュー動画をアップしていますので是非ご覧ください

↓キー入力がまれに反応しない・途切れる現象に対応したファームウェアが公開されています。下記のページ下部にある「商品のダウンロードコンテンツ」を参照してください。(2022/2/5更新)

※本サイトではアフィリエイト広告を掲載しており、ページ内で紹介した商品を申し込むと収益が発生し一部が当サイトに支払われる場合があります。

スペック

サイズ
Size
60% キー配列
Layout
ANSI/US配列
本体重量
Weight
593g 寸法
Dimensions
310mm×110mm×40mm
W:横幅×D:奥行×H:高さ
キースイッチ
Switch
Cherry MX Switch キーキャップ
Keycap
PBT Double-shot
ホットスワップ
Hot-swap
対応 ロールオーバー
Rollover
N-Key or 6-Key Rollover ※1
バックライト
Backlit
RGB 接続
Connection
USB Type-C
カラー
Color
Daybreak/Yellow 本体価格
Price
16,800円 ※2

※1 切り替え可能。
※2 シルバー軸:プラス400円、静音赤軸:プラス800円

開封/内容物

開封

外箱は薄黒い色で、One 2 Miniと同じようにキューブデザインがプリントされています。

内容物

  1. キーボード本体
  2. キーキャッププラー
  3. キースイッチプラー
  4. キーキャップ
  5. 接続ケーブル(キーボード側:USB Type-C、PC側:USB Type-A)
  6. ステッカー
  7. 取扱説明書

外観

ケース

ベゼル部分はメタリックブルー、サイドはレモンイエロー
メタリックブルーの部分は一見アルミニウム素材のように見えますが、すべてプラスチックでできています。

背面にはロゴと製品名が印字されています。

キーキャップ

PBTダブルショット(素材:PBT、加工:2色形成)
配色はブルー ・ レモンイエロー・藍色の3色で、表面の凹凸が少なくサラッとしたマットな質感です。

チルトスタンド

チルトスタンドは2段階式で、平置き含め3パターンの高さ調整が可能です。

機能

キー構成

下記の3つのレイヤーで構成されています。

  1. 通常レイヤー(Standard Layer)
  2. Fnレイヤー(Fn Layer)
  3. Fn + Altレイヤー(Fn + Alt Layer)

キー入力で下記の操作・設定が可能です。

  1. RGBバックライトのモード変更/カラー・明るさ・スピード調整/etc...
  2. マウス・マウスホイール操作
  3. マルチメディア操作
  4. デバウンスタイム設定(入力遅延設定)
  5. Windowsキーロック
  6. プロファイル変更
  7. マクロ設定
  8. ディスプレイモード設定
  9. 工場出荷時の状態へのリセット
  10. Windows共通キー操作

※詳細な内容は下記のPDFマニュアルを参照してください。

Nキーロールオーバー

複数のキーを同時に押した場合、 押された順序がすべて正しく認識される機能
キーボード裏のDIPスイッチでNキーロールオーバーと6キーロールオーバーの切替が可能

アンチゴースティング機能

複数のキーを同時に押した場合、意図しない誤入力の発生を防ぐ機能

Ducky One 2 Miniとの比較

大きさ・重量

サイズはOne 2 Miniよりも横幅:8mm 縦:2mm大きくなり、約3g重くなっています。

 One 3 Mini : 310mm×110mm×40mm
 One 2 Mini : 302mm×108mm×40mm

キーキャップ

One 2 Miniのキーキャップは文字部分がLEDを透過していましたが、One 3 Miniのキーキャップは透過しません。そのため、暗い場所だとキーが視認しにくくなっています。

ケーブル

One 2 Miniはビニールケーブルでしたが、One 3 Miniは編み込みケーブルで柔軟性が向上しています。
長さは約1.8mでOne 2 Miniのケーブルより約0.2m長くなっています。

キー配置(Fnレイヤー)

キー配置の変更点を抜粋してみました。

矢印キー

マルチメディア操作キー

Insert/ScrLkキー

マウス操作キーはOne 2 MiniではFnレイヤーでしたが、One 3 MiniではFn + Altレイヤーに変更されています。

打鍵感

One 2 Miniより滑らかな押し心地で、底打ちがソフトです。
キーのグラつきはOne 2 Mini と同じくらい。少しグラつきますが許容範囲内です。

打鍵音

底打ち時の接触音や金属の反響音がOne 2 Miniより小さく静かです。
キースイッチを交換して打鍵音を比べてみました。

↓打鍵音聴き比べ

1. One 2 Mini - Cherry MX Brown Switch - ルブなし(No-Lube)

2. One 3 Mini - Gateron Brown Switch - ルブなし(No-Lube)

3. One 3 Mini - Gateron Brown Switch - ルブあり(Lubed)

4. One 3 Mini - Cherry MX Clear Switch - ルブなし(No-Lube)

5. One 3 Mini - Tecsee Sapphire Switch - 工場事前ルブ済み(Factory-Lubed)

6. One 3 Mini - Tecsee Ruby Switch - 工場事前ルブ済み(Factory-Lubed)

7. One 3 Mini - Glorious Lynx Switch - ルブなし(No-Lube)

8. One 3 Mini - Kailh Pro Burgundy Switch - ルブなし(No-Lube)

9. One 3 Mini - Silk Emerald Switch - 工場事前ルブ済み(Factory-Lubed)

分解/ルブ/静音化

分解手順

1. キーキャップとキースイッチを外します。

2. PCB/プレートを固定しているネジを外し、ケースから分離します。

3. ケースからケースフォームを取り出します。

4. 手順2でケースから分離したPCB/PCBフォーム/プレート/スタビライザーを分解します。

PCBを固定しているネジを外し、PCB/PCBフォーム/プレートを分離してからプレートに付いているスタビライザーを取り外します。(スタビライザーはプレートマウント)

以上で分解完了です。(組み立ては逆の手順)

ルブ

必ずしもルブ(潤滑剤の塗布)する必要はありませんが、ルブすると打鍵感が滑らかになり、雑音が少なくなります。キースイッチによってはルブしない方がいい音がでるものもあるので色々試してみてください。

準備するもの
・ルブ(潤滑剤)
・筆またはマイクロアプリケーター(潤滑剤の塗布に使用する)
・ルブステーション(必ずしも必要ではないですが、あった方が作業が捗ります)
・キースイッチオープナー

静音化

スタビライザーのステム/針金とPCBの接触により雑音が発生するので、PCBの接触部分にマスキングテープを重ね貼りして静音化します。(マスキングテープよりも不織布テープの方が良いかも)

ソフトウェア

専用ソフトウェアはありません。設定はキーボードでおこないます。

設定

ライティング設定

ライティングパターンは下記11パターン

  1. Wave Mode(Default)
  2. Color Cycle Mode
  3. Rain Drop Mode
  4. Ripple Mode
  5. Rainbow Reactive Mode
  6. Reactive Mode
  7. Halo Mode
  8. Breathe Mode
  9. 100% Full Backlit Mode
  10. Radar Mode
  11. Backlit OFF

DIPスイッチ

キーボード裏のDIPスイッチで下記の設定切替が可能です。

 F列設定切替のオンオフ (DIP1)
 N-Key Rollover / 6-Key Rolloverの切替 (DIP2)
 Vender IDの設定切替 (DIP3)
 Right Windows Key → Menu Key 設定切替のオンオフ (DIP4)

まとめ

GOODポイント

  •  ホットスワップ対応でキースイッチ交換・ルブが簡単にできる
  •  キースイッチが外しやすい
  •  誤爆防止のために特定のキーだけ荷重が重いキースイッチにするといったようなカスタマイズができる
  •  Fnレイヤーの矢印キーが右Fnキーの近くに配置されて押しやすくなった
  •  One 2 Miniに比べ打鍵感/打鍵音が大幅に向上している。打鍵感がソフトで打鍵音が静か(ルブすればなお良し)
  •  USB接続ケーブルが着脱できるので取り回ししやすい

BADポイント

  •  記事投稿時点でカラーバリエーションが2種類のみ、どちらのカラーも好き嫌いが分かれそう
  •  スタビライザーがプレートマウントなのでPCBとの接触音が出やすい(テープを貼るなどして静音化可能)
  •  キースイッチ交換の際にプレートに傷がつきやすい
  •  キーキャップの文字部分がLEDを透過しないので、暗い場所だとキーが視認しにくい

所感

ホットスワップでカスタマイズ性が高く、One 2 Miniより打鍵感/打鍵音が大幅に向上しているため満足度はかなり高いです。One 2 Mini愛用者であればこのキーボードは買いだと思います。Daybreak/Yellowともに好き嫌い分かれそうなカラーなのでシンプルなブラック/ホワイトカラーも出してほしいところですね。

リンク

Ducky公式ページ

開封&レビュー動画

おすすめの記事